8月23〜26日で社会心理学特講Ⅰの集中講義を行いました。
8月23〜26日で社会心理学特講Ⅰの集中講義を行いました。
本講義は2年に一度、外部の先生を招いて行われており、今回は北海道大学文学研究科の結城雅樹先生をお招きして行われました。
今回の講義では、社会環境の性質がそこに暮らす人々の心理や行動に影響するメカニズムについて、主に比較文化研究を題材としつつ講義、および受講している学生との議論が行われました。
具体的には、
①人間心理の異文化間多様性に関する基礎的な知識をさまざまな研究知見や理論を基に包括的に学ぶ
②講師の先生がこれまで行ってきた社会生態学的アプローチによる社会環境の性質の違いを明らかにしてきた研究を知ることで異文化多様性に関する理解を深めると同時に、順風満帆に見える研究プロジェクトの裏で起こっていた苦労や失敗についても聞くことで研究という行為の楽しさ、難しさは誰しもが感じるということを再認識する
③これまで受講して学んできた全ての知識を総動員して、受講生自身の研究への応用を試みる。
授業を受講した学生からは、
「自分の研究をどうしたらいいのかについてのアドバイスが的確で、研究の方向性が見えてよかった。」
「これまで、研究についてどうやって筋立てているのかがわからなかったが、最先端の研究を行っている先生がどうやってやっているのかを聞くことができて勉強になった。」
「先生の影響を受けたからといって、すぐやりますとはならないようにという言葉がよかった。」
などといった声があがり、今回の集中講義は受講生にとって非常に有意義だったようです。
コロナの影響で前回はオンラインでの開催であったため、4年ぶりの対面での集中講義でしたが、受講生にとっては非常に貴重な時間であり多くを学ぶことができた実り多き機会となりました。