○第40回対人社会心理学フォーラム
日 時:2010年 6月 26日(土) 15:00開始
場 所:大阪大学人間科学研究科 本館3階 33教室(予定)
発表者: 金政 祐司氏(大阪人間科学大学人間科学部 准教授)
青年・成人期の愛着と親密な関係性
概要
成人の愛着理論は、Bowlbyの動物行動学的な愛着理論を源流
として展開されたものです。また、Bowlbyの動物行動学的な愛着
理論はそのバックボーンに進化論的視点を有しています。遠い昔、
か弱きヒトであった私たちの祖先は、他者と親密な関係を形成し、
共生という選択肢を取ることで生き残る術を見出したのでしょう。
また、それは、今日の私たちが、他者と親密な関係を築くことに心
地よさを覚え、また、親しい相手と互いの感情や考えを共有するこ
とに喜びを感じることにも繋がっています。今回の発表では、それ
ら成人の愛着理論の背景にあることがらについて簡単に触れなが
ら、私自身の研究を発表させていただくとともに、みなさんと一緒
に現代の親密な関係性について考えてみたいと思います。
紹介
<研究テーマ>
成人(青年期)の愛着スタイルが対人関係に及ぼす影響
青年期の愛着スタイルが親密な異性関係と社会的適応性に及ぼす影響
成人の愛着スタイルと中年期の夫婦関係
<主な経歴>
1996年 4月 千葉大学工学部画像工学科卒業
1996年 9月 University of San Francisco, Arts & Sciences, Psychology編入
1999年 5月 University of San Francisco, Arts & Sciences, Psychology卒業
2000年 4月 大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程入学
2002年 3月 大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了
2002年 4月 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程入学
2004年 3月 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程退学
2007年 10月 博士号取得(人間科学)大阪大学への論文提出による
職歴
2004年 4月〜2006年 3月 相愛大学人文学部 講師
2006年 4月〜 2009年 3月 大阪人間科学大学人間科学部 講師
2009年 4月〜 現在に至る 大阪人間科学大学人間科学部 准教授
現在に至る
<主な所属学会>
日本社会心理学会、日本グループ・ダイナミクス心理学会
日本パーソナリティ心理学会(常任編集委員)
日本心理学会、日本感情心理学会
日本健康心理学会等
主な書籍・論文等
金政祐司 (2009). 5. 親密な対人関係 恋愛の類型論 日本社会心理学会(編) 社会心理学事典 丸善株式会社 pp.192-193.
金政祐司 2009 第6章・親密な人間関係 西垣悦代(編) 社会・発達からみる人間関係 北大路書房 pp.96-115.
金政祐司・大竹恵子(編) 2009 健康とくらしに役立つ心理学 北樹出版
〔金政祐司 2009 第6章・ひとと人とをつなぐ絆 pp.70-82.〕
金政祐司 2009 Y 対人関係 1 対人魅力を決めるもの-類似説と相補説 2 自尊心と感情の関係 3 愛とは何か?-愛の三角理論と恋愛の色彩理論 4 愛や恋愛の個人差-成人の愛着理論 5 人が心を開くとき-自己開示
無藤隆・森敏昭・池上知子・福丸由佳(編) よくわかる心理学 ミネルバ書房 pp.102-111.
金政祐司 2008 愛着スタイルと適応 榎本博明・岡田努・下斗米淳(監修) 下斗米淳(編) 自己心理学6 社会心理学へのアプローチ 金子書房 pp.194-195. .
金政祐司・石盛真徳(編) 2006 わたしから社会へ広がる心理学 北樹出版.
.〔金政祐司 2006 第2章・わたしが他者を見る時、他者と関わる時 pp.37-61. 〕 .
金政祐司 2006 第5章・愛に関するいくつかの理論 齋藤勇(編) イラストレート恋愛心理学 誠信書房 pp.46-59. .
金政祐司 2005 第4章・恋する・愛する 和田実(編) 男と女の対人心理学 北大路書房 pp.64-91..
金政祐司 印刷中 中年期の夫婦関係において成人の愛着スタイルが関係内での感情経験ならびに関係への評価に及ぼす影響 パーソナリティ研究.
金政祐司 2009 青年期の母-子ども関係と恋愛関係の共通性の検討:青年期の2つの愛着関係における悲しき予言の自己成就 社会心理学研究, 25, 11-20.
金政祐司 2007 青年・成人期の愛着スタイルの世代間伝達−愛着は繰り返されるのか?− 心理学研究, 78, 398-406.
金政祐司 2007 青年期の愛着スタイルと友人関係における適応性との関連 社会心理学研究, 22, 274-284.
金政祐司 2006 恋愛関係の排他性に及ぼす青年期の愛着スタイルの影響について 社会心理学研究, 22, 139-154.
金政祐司 2005 自己と他者への信念や期待が表情の感情認知に及ぼす影響―成人の愛着的視点から 心理学研究, 76, 359-367.
金政祐司 2005 青年期の愛着スタイルと感情の調節と感受性ならびに対人ストレスコーピングとの関連 ―幼児期と青年期の愛着スタイル間の概念的一貫性についての検討― パーソナリティ研究, 14, 1-16.
金政祐司 2005 愛されることは愛することよりも重要か?−愛すること、愛されることへの欲求と精神的健康、青年期の愛着スタイルとの関連− 対人社会心理学研究, 5, 31-38.
Kanemasa, Y., Taniguchi, J., Ishimori, M., Daibo, I. 2004 Love styles and romantic love experiences in Japan. Social Behavior and Personality, 32, 265-281.
金政祐司・大坊郁夫 2003 青年期の愛着スタイルと社会的適応性 心理学研究, 74, 466-473.
金政祐司・大坊郁夫 2003 青年期の愛着スタイルが親密な異性関係に及ぼす影響 社会心理学研究, 19, 59-74.
金政祐司・大坊郁夫 2003 愛情の三角理論における3つの要素と親密な異性関係 感情心理学研究, 10, 11-24.
金政祐司 2003 成人の愛着スタイル研究の概観と今後の展望 −現在、成人の愛着スタイル研究が内包する問題とは− 対人社会心理学研究, 3, 73-84.
金政祐司 2002 恋愛イメージ尺度の作成とその検証 −親密な異性関係、成人の愛着スタイルとの関連から− 対人社会心理学研究, 2, 93-101.
金政祐司・谷口淳一・石盛真徳 2001 恋愛のイメージと好意理由に及ぼす異性関係と性別の影響 対人社会心理学研究, 1, 147-157.
等
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